2009年11月12日木曜日

マンガとEGM

○マンガって役に立つ!
前回の結石の話ですが、突然かつ猛烈な痛みにも関わらず冷静に対処できたのは、実はお医者さんのマンガのネタになっていたからなんです。娘の結婚だか仕事だかに反対する父が突然七転八倒の痛みに襲われ、主人公の医者が「これは重病ですね・・・」とウソをいって、気弱になった父と娘を和解させる・・・だったかな(笑)
以前、サウジアラビアの灼熱の砂漠に行ったときにマンガを参考にして背広を着ていたら、確かに湿気が少ないから暑さは変わらないし、強烈な日差しから肌も守れるし、感心しましたね。

○マンガって面白い!
もちろん、マンガばかりというのはどうかと思いますが、文庫本は字が小さくて目が疲れるので合間にマンガを読むことはよくあります。気分転換のつもりがついつい没頭してしまって何時間も経ってしまうこともありますが、これはやはり「面白いから」の一言に尽きると思います。だからこそ時間が余っているときだけでなく、時間を作ってまで読もうと思うわけですね。

○マンガって分かりやすい!
哲学者の永井均さんが書かれた「マンガは哲学する(講談社)」を読むと、マンガでしか存在しえない哲学的表現や、著者も意識していないであろう深遠なテーマが織り込まれていることが分かります。それが可能なのは、マンガが「文字」と「イメージ」をミックスしたメディアであること、架空の世界の姿も本当に存在するかのように表現できることなどから、言葉だけでは難しいことを分かりやすく伝えられるからだと思います。

○マンガとEGM
さてEGMですが、みんなに読んでもらうには、マンガと同じく「役に立つ」、「面白い」、「分かりやすい」が大切と思います。役に立たないとEGMの意義がないですし、だからといって伝えたいことだけ書き連ねると読む気が失せてしまいます。また、せっかく文字装飾やイメージが利用できるのに活用しないのはもったいないですね。でもそれが難しいんだよなあ。

2009年11月11日水曜日

「分業」をテーマにします。

EGMについて書くに当たって、
一つテーマを絞らないとぐたぐたになるよねと
いうことになりました



自分は何にしようかなといろいろ考えたのですが、
やはり「分業」にしようと思います。


それは、かれこれ3年ほど前に、社内で
EGM(当時はSNSと呼んでましたが)に出会ったとき
それを通じて同じ社内なのに全然知らない仕事を
している社員の人たちに出会い、びっくりしたり感動したり
しつつ、ふと脳裏によぎったのが、

「ラヂオの時間」という三谷幸喜の映画の
ワンシーンだったからです。


ものすごく有名な映画だと思うので、言わずもがなですが、
内容としては、こんな感じです。

生放送のラジオドラマ、その止められない状況下で
いろいろなハプニングが起きます。
それらをなんとか対処しながら放送は続くのですが、
とうとう、どうにもならないアクシデントが発生します。

それを「昔取った杵柄」で解決してくれる人が突然現れます。
今は全然違う仕事をしているその人がピンチを救うのです。

映画では、「たまたま知っていた人」がいるから
その人にたどり着くのですが、
EGMを使って誰がどんな特技を持っているかを
把握していれば、つまり、タレントマネージメントが
できていればそういうことが頻繁に起きる
のではないかと思ったのです。



実際、そういうことに助けられたときもありました。
少しは役に立った経験もあります。

ずっと営業畑にいたので、
スタッフとか研究所の人とか全然知りませんでしたが、
EGMのおかげでたくさんの知り合いができ、お仕事を
ご一緒する機会も得ました。


こちらがびっくりするようなことを簡単に
やってしまう技術の持ち主もいましたし、
現場では当たり前のことにえらく感心された
こともありました。

まさしく、分業を進められたのかなと思います。


というわけで、自分の最初の感動を信じて、
「分業」をテーマにしたいと思います。



社内の実践を通じて、
「こんな分業をしたことがある」とか
「こんな分業したいけど、何か足りない」とか
そういうことを書いていきたいと思います。



#今回のこの文は枝松さんのいうところの
ABCDだと「B.自分の感想」にあたるでしょうか。
文字数は約830文字でした。

2009年11月9日月曜日

EGM-BLOG始動!


ついに始まりましたね、EGM-BLOG!ところでEGMってなんだろう?
EGMは”Employee Generated Medlia”の略で、社員が作るメディアのことですね。

○CGMって結構すごい
 インターネット上には様々な情報が転がってますね。先日、急に背中の左側が痛み出しまして、検診で「結石が見られますね」と言われていたので、それかな?と思ったんですが、とにかく痛い。救急車呼ぼうかと思ったんですが、近所の目を考えるとちょっと恥ずかしいし。そこで、インターネット!

 検索してみたら、あるわ、あるわ。救急車を呼んだら乗ってる最中に傷みが消えて、薬をもらって返された、激痛で驚いたが1時間半くらいで痛みが治まったといったブログ記事が多く、医療関係者による分かりやすい解説もありました。そこで、必死に耐えること1時間半、痛みがウソのように消えました。翌日病院に行ったんですが「結石ですね」と薬を渡されてオシマイ。

 ブログなどによる個人の情報発信はCGM(Consumer Generated Media)と呼ばれており、玉石混淆ではありますが、結構役に立つことがあります。もちろん、素人の生兵法はよくないし、インターネット上の情報を信じて手遅れになる可能性もありますが、多数の人の体験談をもとにすることで、無用な不安を解消したり、親切な病院を見つけられるといったメリットは大きいと思います。

○社員で助け合うEGM
 インターネット上の情報は膨大ですから役に立つ情報を見つけるのは大変ですが、社内であれば比較的ライフスタイルの似た人が多いので、役に立つ情報を見つけやすいですね。そのためには、社員が自由に情報を発信できる社内メディアが必要です。それ自体は、SNS、ブログ、Wikiなど何でもよいと思いますが、経営者の理解、気軽に書ける雰囲気、社員の意欲など、活性化させるための課題が実は色々あります。

 このブログで、EGMを運営してきた人たち、これから運営する人たちが意見交換することで、色々な企業でEGMが普及するといいなと考えています。

2009年11月7日土曜日

TwitterやFacebookに続くWebサービスは企業内で活かせるか?

 鈴木信一氏の『800字を書く力(祥伝社新書)』によると、文章は書き出しの一文を書くことができれば、文章は自然と書き続けることができるとのことである。私は思わず「なるほど、確かにそうだ」と一人電車の中で膝を打つ思いだったが、皆様はどうだろうか?

 この本を読んでいて気づいたのだが、多くの文章の書き出し方にはパターンがあるように思う。そのパターンによって、文量が決まってくるようである。私は大体4つのパターンに分類できると考えている。「A.読み手への問いかけ」、「B.自分の感想」、「C.出来事の紹介」、「D.風景の描写」といった具合である。AやBのパターンで書き始める時は長い文章、CやDのパターンの時は短い文章となる傾向が多いように思う。私は長い文章と短い文章の区切りは400字程度が境になるかと考えている。こう書くと「この文章はどのパターンだ?」と思った方は、どうぞもう一度先頭から読み直して頂きたい。とは言え、「読み返すのが面倒」という方がほとんどだろう。そういう方のために書いておくが、この文章はAのパターンで始めている。

 さて、本ブログではEGM、すなわち企業内において従業員が自由な情報発信ができるメディアについての考察をテーマとしている。

 企業内で書かれる文章の多くは、結論や事実から書かれることが多い。それは自由な情報発信のための文章でも同様の傾向が強いように思う。企業は合理的で効率を重視する組織であるから、その中にいる従業員が文章を書くとそのような構成になるのは自然なことなのかもしれない。先のパターンでいうところのCまたはDの短い文章が多いということであるが、企業内で利用されるにあたってメディアにはもう一つ、効率性も求められる。日々業務に追われているビジネスパーソンは効率よく読めるに越したことはない。とするならば、EGMに求められるのは、短い文章を効率よく読んでいく様な仕様なのだろう。

 そういう観点で社内SNS/Blogや社内Twitterを見るとなるほど確かにそういう仕様になっている。これらは、日々の考えや雑感などがサッと短く書かれたものを、気になる人物をリンクすることで効率的に読めるようになっており、忙しいビジネスパーソンでも、利用しようと思えばし易いようになっている。

 今後、インターネットの世界では、まだまだ新しいサービスが登場することだろう。もしそれが「短い文章を効率よく読んでいく」ことができる類いのものであるのなら、企業内でも活かせるかもしれない。


枝松利幸